【家族も大変】「巻き込み型」強迫性障害への対処法




強迫性障害で苦しむのは、患者だけではありません。

大切な子どもや旦那さん、奥さんが一見、健常者から見れば意味不明な言動を繰り返し、混乱する姿は、見ている側も大変なつらさを味わいます。

また、強迫性障害患者の症状に巻き込まれることで、ストレスを募らせることも多いです。

僕も、家族や友人に病気のことは黙ってましたが、強迫観念を沈めるために色々と要求してましたね…

これを「巻き込み型」と呼びます。患者の家族は、どのように対処すべきでしょうか。

 


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強迫性障害の「巻き込み型」とは?

「巻き込み型」の典型例を確認しましょう。

  • 手洗いを強要される
  • 患者の手洗いに立ち会うことを求められる(「大丈夫だよ」と言ってほしい)
  • 患者の代わりに、ドアの開け閉めを要求される
  • 床へ物を置いたり、座ったりすることに対して過剰に怒る

これらは全て、患者が自身の強迫観念を沈めるために周囲を巻き込んでいる事例です。

ちなみに僕の場合はですね…

家族と買い物に出かけた時、人とすれ違うたびに「あの人、転んでない?」とか「事故起きてない?」と確認してました。

「人を傷つけるのが怖い」という加害恐怖の強迫観念が強かったので、家族に「誰も傷つけていない」ということを保証してもらってたんですね。

家族は「何言ってんの?」という感じでいぶかしんでましたが、僕の要求を呑んでくれてました。これが良くなかったんだけど…(後ほど解説)

あと、「汚れ=感染症=人を死に至らしめる」という思い込みも激しかったので、床に物を置くことを厳しく制限してました。

(後日談ですが、家族は僕がおかしい言動をしていることに気づいてたようです)




 

 

家族の優しさが強迫性障害を悪化させることもある

巻き込み型への対応として基本になるのは、「怒らず、かつ協力もせず」を心がけることです。

無理な優しさは、患者の症状を悪化させてしまう恐れがあります。

家族が強迫行為に協力すると、強迫観念が強化される

強迫観念は、恐怖の対象から離れることで増幅されます。

患者さんの頭の中を覗いてみましょう(当時の僕の頭の中です…笑)

 

ちゃんこ
強迫観念が起こってほしくないなぁ( ;  ; )

→家族にもルールを守ってもらわなきゃ(床に物を置かないなど)+安全を保証してもらおう(加害恐怖)

→一時的に安心( ´ ▽ ` ) (家族への依存度が深まる)

→家族を隠れみのにしているので、強迫観念の対象(汚れへの恐れ、人を傷つけることへの恐怖)がますます大きくなる

→家族への巻き込みがひどくなる

 

こんな感じです。見て分かる通り、負の悪循環なんです。

こうなると、家族の負担も相当、大きくなってます。

まずは「強迫行為への協力を断つ」ことが、治療の第一歩です。

じゃあどうすればいいの?まずは強迫性障害を家族が理解しよう

強迫行為へ協力しない、と家族が毅然とした態度を見せることが大切。

しかし一方で、

「何やってんの!」「やめろ!!」と怒ったり、キツく当たったりするのもダメです(めんどくさいんです。笑)

患者を追い込んで症状を悪化させたり、患者が家族に隠れて強迫行為を繰り返すようになったりして、治療の糸口をつかめなくなりかねないからです。

強迫性障害患者への対応は、バランス感覚が重要。以下のポイントを押さえましょう。

  • 強迫行為を手伝わない
  • 患者が変な言動をしても、怒ったり、批判したりしない。落ち着いて話を聴く
  • 相手につられて、感情的にならない
  • あくまで、温かい態度で。でも、「協力しない」線引きはしっかり。

 

僕もそうでしたけど、強迫性障害の患者さんには正直、「イラっ」とくる場面もあると思います(当事者の方、すみません)

だけど、それは本人が悪いんじゃなくて、病気のせいなんですよね。

家族が冷静に対応するためには、まず強迫性障害を理解することです。症状や治療法について知ることで、家族が必要以上に落ち込んだり、自分を責めたり、患者に苛立ったりすることもなくなります。

強迫行為に巻き込まれないために:線引きをしっかりしよう

協力するのもダメ、頭ごなしに怒るのもダメ。

じゃあ何をすべきかというと、本人と冷静に話し合うことです。

「なんだか当たり前だな…」と思われるかも知れませんが、

しっかり「限界ライン」を伝えることを意識してください。これが線引きです。

本人も家族もラクになる 強迫症がわかる本 ココロの健康シリーズでお勧めされてる方法ですので、ぜひ試してください。

 

「私たちも困っているから、これ以上はできないよ」

「疲れちゃうから◯回が限界だよ」

という言い方をするといいようです。そして実際に強迫行為の協力を頼まれたときは、「それは手伝えないよ」と、やさしくきっぱりと断ります。

(中略)

くどくど理屈を並べて手伝いを求める人もいます。

うんざりしてしまうかもしれませんが、病気が言わせていることです

引用:本人も家族もラクになる 強迫症がわかる本 ココロの健康シリーズ

ちゃんこ
「優しく、きっぱり断る」のがポイントですね。

 

受診を促すコツは?本人に判断を委ねる

家族が病気のことに詳しくなってくると、本人を病院へ連れていきたくなるでしょう。

家族ばっかり詳しくなって、逆に患者さんは病気の自覚がないパターンも多いですからね。

その際、「早く、病院に行かないと!」って急かすのはNG。

「私たちは困っているのだけれど、どうしたらいい?」と、本人に判断をゆだねるような言い方にするといいようです。

引用:本人も家族もラクになる 強迫症がわかる本 ココロの健康シリーズ

 

加えて、治療に行くことのメリットを伝えるのがいいでしょう。

強迫性障害は治る病気」なんだということを分かってもらい、少しでも前向きな姿勢になったら、そっと背中を押してあげましょう♪

最後に:家族が救われることが、患者を救うことになる

強迫性障害患者の家族が置かれる環境は厳しいものです。

患者の巻き込みに苛立ち、一方では罪悪感を覚え、ゴールが見えない治療に不安になる…

でも、覚えていてほしいことがあります。「家族が救われることが、患者の治療の第一歩」ということです。

家族の支えが、治療には不可欠。患者の伴走者となり、ともに病気と戦う家族は、心強い存在。

 

家族の不安は、患者に伝わります。

家族が病気になったのは、あなたのせいではありませんからね。

どーーんと構えていきましょう!

 

 


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